ESG投資とVICE投資これらが注目されるようになってきました。皆様はこの二つの投資方法についてご存知でしょうか。

ESG投資とは…

E:環境:Environment

S:社会:Social

G:ガバナンス:Governance


昨今しきりにうたわれるようになってきておりますが、簡単に言うと会社で「環境・社会・ガバナンス(統治:社会規範)」の面で力を入れ、事業に対しての社会的意義・長期的な目線での成長をしていこうということです。


環境としては地球温暖化や生物多様性社会面は人権問題や労働時間問題ガバナンスは不祥事に対しての意識や対応等がわかりやすいでしょうか。


これに世界の投資会社が転換しているということです。
日本ではブラック企業という言葉がしきりに騒がれ、働き方改革を国が打ち出す事態となっております。これすら世界的に見たら遅いアクションであり、既に他国は様々な対応を取っております。またプラスチック廃止、ストローがウミガメの中から取り出された動画等はその最たるものではないでしょうか。これらが企業リスクとして顕現しており、当たり前のことをしっかりしていくということにESG投資という目的が入っていくのではないかと思われます。


またこれは表に出るような財務情報と異なり、非財務情報として扱われるようです。しかしながら今後の成長を見る為には労働者に対してであれば離職率や平均残業率・有給消化率等、環境に対しては商品として環境負荷軽減の為のアクション等をその会社の価値として取り入れていく必要があるかもしれませんね。

持続可能な社会


社会の教科書でも出てきた気がしますこの言葉。ここ100年で人間は凄まじい発展を遂げてきましたが、その裏側ではすごい勢いで地球を汚し、破壊しているとも言えます。


地球温暖化、様々な異常気象等もそれに当たるでしょう。またオゾン層破壊や環境汚染等もあります。


5年、10年なら地球を破壊してでも成長を遂げた方が良いかもしれません。しかしそれが100年、1000年の単位で見たらどうでしょうか。どんどん地球は汚染され、破壊され、住める土地すら減ってしまうのではないかと思われます。また環境を破壊し、生物が住める場所を狭めることでなんらかの種が絶滅し、生物の多様性がどんどん減ってしまう事も問題です。


こうした目線から地球環境・生き物や自然を保全し、次世代にしっかりと残す社会というものが望まれ、考えられております。


これを目指すということが「持続可能な社会を作る」ということです。

将来を考えた投資=ESG投資


将来を考えた投資と言えると思います。そしてこれが回りまわって、「良い業績」にも表れるということに様々な人が気づいてきたという事だと思います。
森林が無くなる前に、燃料が無くなる前に、水が無くなる前に、環境が壊れる前に、
これをしなければならない。


そしてESGに対して意識する会社を残そう、強くしようという考え方の人が増えれば増えるほどESGに力を入れている企業の株価は上がり、業績も上がっていくものと思われます。


そういう意味で長期的にはESG投資が良いと言われているのでしょう。

石油・石炭・タバコは今後どうなる?


環境に対して大きなダメージを与えている、また社会に対してダメージを与えている企業は以前(今でも)は大きな配当を出し、
高度経済期に一気に成長し、社会に根を張っているケースが良くみられます。


しかしながら環境負荷が大きいという事もあり、かつ成長余地が小さいということから大きな利益には繋がらないケースが殆どと言えるかもしれません。


私はRDS.B(ロイヤルダッチシェル)やBTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)、JT(日本たばこ産業)にも投資をしておりますが、グロースに対しては期待しておりません。


初期投資である参入障壁が非常に高い為、俗に言う既得権益目当てに行っております。


しかしながらそれ以上に大手投資信託等が手放しているのか下落が激しい為しっかりと様子を見ていく必要はあると思っております。


これら企業に関してもなんらかの形でESGに取り組んでいることも増えてきており、要素は複雑に絡み合っております。


それらを見極めることも今後の投資市場においては必要かもしれませんね。

Twitterでフォローしよう