年金を運用しているGPIFから運用方法を学んでみよう

年金がどんどん減っている!貰える金額も減っていっているし、国は何をやっているんだ!と思った事はないでしょうか?
私もそう思った人間の一人で、「もっとうまく稼げるだろ!!」と思った事もあります。ありましたので調べてみました。

年金を運用しているGPIFとは何か


正式名称【年金積立金管理運用独立行政法人】(Goverment Pension Investment Fund、略してGPIF)と言います。

厚生労働省所管の独立行政法人であり、日本の公的年金のうち、厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っております。

2019年現在の運用資産は約160兆円と半端ない金額になっております。
これは世界最大の規模であり、発表されている2018年頭の規模ランキングでいくと

1位:年金積立管理運用独立行政法人:1.2兆ドル
2位:政府年金基金(ノルウェー):8931億ドル
3位:連邦退職貯蓄(米国):4856億ドル


と続いており、日本の圧倒的な金額にびっくりします。

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またこの画像のように年金保険料を運用して、不足分を補うためにがんばっております。

GPIFのポートフォリオはどうなっている?株式比率は?


2019年6月末での投資比率は以下の通りです。

アセット:現比率:基本ポートフォリオ(乖離許容幅)
国内債券:26.93%:35%(±10%)
国内株式:23.50%:25%(±9%)
外国債券:18.05%:15%(±4%)
外国株式:26.43%:25%(±8%)
短期資産:5.09%:0%


意外とアグレッシブな投資スタイルな事に驚きます。国内株式・外国株式にも大きく手を出している所は素晴らしいと思います。

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ちなみに10年前(2009年)のポートフォリオで見てみると以下の通りになります。

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アセット:現比率(2019年比率)
国内債券:67.54%(26.93%)
国内株式:12.01%(23.50%)
外国債券:8.26%(18.05%)
外国株式:10.79%(26.43%)
短期資産:1.41%(5.09%)


10年前は債券を確保しておけば一定の利回りを確保出来、十分な利益を出せたようなのですが、2019年現在では非常に厳しくなっております。低金利時代にはしっかりリスクを取りながら株式比率を高めています。

銀行も同じような形で債券だけでは利益を出せなくなってしまったので今非常に苦戦しているんですよね。リストラ等を行って、コストカットを行い、経費を下げて利益を確保しようと動いているおおもとの原因は債券の利回り低下だと思いますね。
こういった流れを見てみると大きな組織ながらしっかりと変化しているなと思う所なんですよね。

GPIFは可哀想?

GPIFは四半期毎にポートフォリオと成績を発表しております。

株式投資がある以上、含み益や含み損もあり、常に変動するのですが、それを把握していない人からは含み損は恐ろしいことのように思うのです。

運用資金が160兆円まで膨らんでしまっている以上、1%含み損が出るだけでマイナス1.6兆円になります。
そしてその度に含み損やあまり利益が出ていない報告をするたびに「国民の1.6兆円を返せ!」「年金運用で消えた1.6兆円」とか言われます。


個人で考えてみるとわかるんですが、投資してたら10%ぐらい含み損が出る事もある訳で、それぐらい普通と言えば普通なんですよね。
(勿論、失われては困る年金資金ですので言いたいことはわかるのですが一定のタイミングではそういうことも出るものです。)

勿論含み損が出ないようにすることは調整可能だと思うのですが、それをすると余計にコストがかかり、後に響きます。取引コストがかかってしまうということですね。

ですので含み損が出るタイミングもありますし、損を出す必要がある場合もあるのですが、どちらにしても損失を出すたびに叩かれるというのは本当に恐ろしい立ち位置です。

GPIFは株主優待をどうしているの?


株を買っていると議決権と株主優待を貰う事もあります。個人で貰うとうれしい所なのですが、GPIFが貰うとどうなのでしょうか。

GPIF的には株主優待はメリットが無い割にコストがかかる

議決権、株主優待の使い方に関しては以下の通りです。

「議決権の行使⇒委託先の金融機関に委ねている

現金化出来る株主優待⇒専門の業者に一括で売却し、現金化

現金化出来ない株主優待⇒日本赤十字等へ寄付。食べ物等は廃棄処分をしている。




以上のような形になっております。
ちなみに株主優待の収益金額としては2018年実績は約6.7億円。
年間1%の利益の場合、1.6兆円になる中で6.7億円にどれだけのコストをかけているのでしょうか。

個人としては株主優待は貰いたい所なのですが、年金の事を考えるのであれば優待よりも配当を増やしてくださいというのが正しい考えのようです。

問題があっても文句を言わないので食べ物受取専門になりたいですね。年間数千万受け取れるのでは・・・?と思ってしまいます。

公的年金の総額ってどのくらい必要?


年金は厚生年金と国民年金に分かれていますが、合計で表記していきます。


年度:総額:国民年金
平成24年:53.24兆円:19.99兆円
平成25年:52.84兆円:20.65兆円
平成26年:53.40兆円:21.30兆円
平成27年:54.55兆円:22.18兆円
平成28年:54.84兆円:22.72兆円

すごい額ですよね。徐々に増えてますし、GPIFの運用金額からすると正直全然足りないじゃないか!!!というのがあれですね。

GPIFが平均すると3%稼いでいるとのことでしたが、160兆円の3%は4.8兆円ですので正直全然足りません笑

私だったら、GPIFの運用金額を倍にします!って言いたい所です。300兆にしたら2%までリスクを抑えたとしても6兆円を増やすことが出来ますし、3%なら9兆円となります。

可能なら1000兆円の3%まで増やすことが出来れば30兆円まで到達出来ますので年金の殆どカバー出来るじゃないか!と思いますがそれはそれで市場がぶっ壊れてしまう恐れもありますのでやはり怖い所です。

ですが、運用金額はしっかり積み上げていって欲しいなと思います。

まとめマスコミから出てくるニュースを聞いていくと不安なことばかり耳に届くと思いますが、実際はこのように頑張っています。


実績としてもしっかり出しているのでより良い未来の為に頑張ってほしい所です。

毎年運用をしっかりと行ってもらい、年金を継続していってもらいたいですね。

また運用しているポートフォリオに関してもディフェンシブに寄せていると思いますので参考になることも多くあると思います。1度見て、参考にしても学びがあるかもしれません。

年金問題についても触れております。

様々なジャンルでポートフォリオを組んでみることで勉強になると思います。

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