
投資をする、といえば
・つみたてNISA
・iDeco
と言えますが、私はつみたてNISAしか行っていません。
これはある3つの理由によるものですが、そのうちの一つが【得じゃないから】です。
正確には得な人もいるが、私はそれに当てはまらないであろうからやらないという所です。
その理由を説明していきます。
iDeCoは60歳まで受け取れないからおススメ出来ない
60歳まで働き、超長期で積立を行うのであればiDeCoはおススメ出来ると思います。
逆に言えば、
・アーリーリタイヤ
・セミリタイヤ
を想定するのであれば60歳まで取り出せないという事はデメリットにしかなりません。
いざという時に手元に戻せないということですから。
なんでこんな制度なんだというかもしれませんが、iDeCoは「個人型確定拠出年金」という個人で運用(先を選択)する年金なのです。
年金なので老後にしか受け取れないというのは仕方ないことですね。
アーリーリタイヤを想定する場合、退職所得控除もフルに活かすことが出来ません。
退職所得控除は勤続年数によって、退職金を課税対象から控除してくれるというものです。
その金額は
勤続年数20年以下の場合
40万円x勤続年数
勤続年数20年以上の場合
800万円+70万円x(20-勤続年数)
であり、20年以上働かないとまず意味がないということです。
私の場合、22歳から働き始めていますので20年で42歳です。40歳までにはなんとしてもセミリタイヤをしておきたいと考えているので正直な所恩恵を得られないだろうということがあります。
勿論、22歳から65歳まで働く(また将来的には70歳まで働く)という方にとっては非常にメリットの大きな内容だとは思います。
という訳で60歳まで受け取れないことが非常に大きなデメリットになる場合もあります。
60歳まで引き出せないことは投資に興味のない人にとってはメリット
iDeCoのデメリットとして60歳まで引き出せない事があることを前の項で書きました。
ただ逆にメリットになることもあります。
それは投資に興味のない人です。
投資の知識があまりないと、損が出たら逃げたくなりますし、益が出たらすぐに確定してしまいたくなります。
そういう逃げ道を最初からふさがれていますので絶対に60歳まで積立を行い、投資を続けなければならないということはメリットになるでしょう。
そういう意味では私はこのメリットも自分で投資を行っておりますのでメリットには思えなくなってしまいます…
iDeCoで年金の段差をもう一段増やそう、貯金するのが苦手だから強制的に投資資金として振り分けておこうという意識でやるのが正解だと思います。
60歳まで引き出せない。
これが一番大切。
これは投資が苦手な人にとっては手を出せないお金を作れるからメリットでもある。
iDeCoは低額投資だと大損をする
iDeCoは毎月手数料がかかります。(記載の数値は2019年11月22日)
国民年金基金連合会に105円/月
信託銀行に66円/月
合計で171円/月
これに運営管理機関手数料がプラスされます。
ちなみに上2つがネット証券で、下2つがリアル銀行です。
私がメインで使っている楽天証券と、知り合いが使っており評判が良いSBI証券です。




三井住友銀行もみらいプロジェクトコースという形で運営管理機関手数料0円のものを出しておりますので今後はこの171円が基準になっていきそうですね。
(独り言なのですが、これは銀行的には「困っている子供達への寄付」が含まれていますので銀行にとっても税制面で優遇があるのでしょうか…)
なんにせよこの171円が非常に大きな費用負担になるのです。
171円ぐらい毎月払ってやるわ!!って思った方、本当に要注意です。
年間2,052円のコストがかかっており、掛け金を月2万円(年間24万円)としている場合、手数料率は0.855%となります。
これぐらいでしたら投資信託でも同じぐらいのものもありますのでまだよいのですが、これが月1万円(年12万円)になると1.71%になります。
更に月5,000円になると3.42%です。
月5,000円の積立 :年3.42%の手数料
月10,000円の積立:年1.71%の手数料
月20,000円の積立:年0.855%の手数料
利回り5%と考えて、高すぎる手数料にならないよう注意しよう!
利回りは通常4~6%、仮に5%とした場合、【5%儲かって3.42%取られる】と文章にしてみた時にどれだけひどいかわかると思います。
ですので毎月その金額はきついよー・・・って思ったとしても最低で1万円、可能なら2万円程度が良いと思います。
ただそこで勤務先の企業年金の有無が入ってきます。これがないと23,000円が上限なのですが、企業型確定拠出年金に加入している場合は20,000円が上限です。
更に両方に加入している方は12,000円が上限になります。
また企業年金の規約によってもiDeCoと合わせてはNGという所もありますので総務に確認するのが大切になります。
様々な仕組みを最大限に活かすには?
これは本当に会社によるとしか言いようがない部分もあります。
退職金が出る場合、退職所得控除と合わせてしまうと結局税金がかかってしまう場合もありますし、iDeCo受取と退職金受取を5年以上開けて受け取れるのであればその方が圧倒的に特になります。
これは先ほど説明した
退職所得控除は勤続年数によって、退職金を課税対象から控除してくれるというものです。 その金額は 勤続年数20年以下の場合 40万円x勤続年数 勤続年数20年以上の場合 800万円+70万円x(20-勤続年数)
この計算式を有利に使えるようになるからであり、5年開けることでiDeCoの受取と退職金の受け取り両方に対してフルで退職所得控除が使えるようになるからです。
なので55歳まで働き、早期退職をして、60歳でiDeCoの受取を行うというのもありかもしれませんね。
逆に60歳でiDeCoの受取を行い、65歳で退職というのもありです。
これは会社の退職金によると思います。
まとめ
このように毎月積み立てられる金額も、退職金の受け取りについても会社によりますのでしっかりと作戦を立てることが必要になります。
是非、メリットとデメリットを考え、
どの程度の期間で、
どのくらいの金額を、
最終的にどう受け取るのか
考えて、条件に当てはまる人は是非使っていただければ非常にお得な制度だと思います。
※あくまで個人の考えです。株式投資に関しては自己責任にてお願いいたします。
株式投資の為には証券口座が必要です。楽天証券であればポイントが貰えたり、ポイント投資も可能になってきております。
取引手数料でも安値基準ですので問題はございません。私もメインで使っておりますが非常に使いやすいです。
まず口座を開設して、1つ銘柄を買ってみないとスタートは出来ないので是非行ってみてください。
勿論口座開設・口座維持費は無料です。
iDeCoを始める際も説明が非常に細かくされているので悩みも解消して始められると思います。
こちらも登録してみました。
皆様も是非使ってみてください。投資家の個人ブロガーの方の記事が載っており非常に勉強になります!