投資信託で同じ分野に投資を行っていれば同じ結果を出すと思っていませんか?
意外とそうではないのです。
今回はそういうものをしっかりと分解して考えてみたいと思います。
目次
投資信託の先進国リートを比較してみる
比較対象として5つの投資信託を候補に入れてみました。
・たわらノーロード 先進国リート<為替ヘッジあり>
・たわらノーロード 先進国リート
・iシェアーズ 先進国リートインデックスファンド
・Smart-i 先進国リートインデックス
・eMAXIS 先進国リートインデックス
今回参考の為に為替ヘッジも入れております。
直近1年間のトータルリターンで確認してみましょう。
10月11日時点です。
たわら(為替ヘッジ有):15.65%
たわら :12.54%
iシェアーズ :12.50%
Smart-i :12.26%
eMAXIS :12.19%
数値上で見てみると「たわら」が一番良いですね。
その他の項目も見ながら調べてみましょう。
また為替ヘッジ有に関しては別事項として見ていきたいと思います。
先進国リートでの信託報酬について(パフォーマンス順)
続いて信託報酬を見てみましょう。
たわら(為替ヘッジ有):0.385%
たわら:0.297%
iシェアーズ:0.429%
Smart-i:0.22%
eMAXIS:0.66%
信託報酬を見てみるとパフォーマンス順という訳ではないものの、Smart-iを除くと信託報酬順にパフォーマンス順が並んでおります。
殆ど同じ商品を購入している以上、信託報酬順にパフォーマンスが並ぶのは当然ですね。
順資産について
解散リスク等もありますので、規模も大切です。
規模が大きいと安定に繋がりますし、実質売上額のようなものですのである程度の額は必要になると思います。
たわら(為替ヘッジ有):2.31億円
たわら :59.08億円
iシェアーズ :4.14億円
Smart-i :7.84億円
eMAXIS :104.22億円
eMAXISの人気はすごいですね。
2009年10月28日から約10年の運用期間ということもありますね。
開始時期としては、2番手がiシェアーズで2013年9月、3番目がたわらで2015年12月という感じです。
eMAXISは開始時期から運用を行っていた場合、約200%のパフォーマンスが出ておりますので辞める理由はないのかもしれません。
なにせ10年で3倍ですからね。
すごい実績だと思います。
たわらノーロード先進国リート<為替ヘッジあり>の投資信託の内容について
次は1つずつそれぞれ見ていきたいと思います。
ファンドの目的引用・S&P先進国REITインデックス(除く日本、円ベース、配当込み、為替ヘッジあり)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行います。
外国リート・パッシブ・ファンド・マザーファンドというマザーファンドに資金を預け、実質的な運用をマザーファンドにて行っております。
REITとはブログ記事引用出来る?
たわらノーロード先進国リート<為替ヘッジあり>の投資比率について
国別で見ると上位3か国は
・アメリカ :72.37%
・オーストラリア:6.79%
・イギリス :5.07%
となっており、先進国と銘打つだけありアメリカが大部分ですね。
それ以外に対しても一定割合では含んでおりますのである程度のリスクヘッジにはなっていると思われます。
たわらノーロード先進国リート<為替ヘッジあり>の年間収益率の推移
3-5%になってしまうこともあるようですが、大きい時には10%を悠に超え、20%に届くパフォーマンスを出している年も御座います。
運用管理費用(信託報酬)について
委託会社:0.155%
販売会社:0.155%
受託会社:0.040%
と合計で税抜で0.35%となっております。消費税増税に合わせて税込0.378%から0.385%にあがっております。
たわらノーロード先進国リート<為替ヘッジなし>の投資信託の内容について
ファンドの目的引用・S&P先進国REITインデックス(除く日本、円ベース、配当込み、為替ヘッジなし)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行います。
・外国リート・パッシブ・ファンド・マザーファンドというマザーファンドに資金を預け、実質的な運用をマザーファンドにて行っております。
運用管理費用(信託報酬)について
()内は為替ヘッジありの場合です。
委託会社:0.125%(0.155%)
販売会社:0.125%(0.155%)
受託会社:0.020%(0.040%)
税抜で0.27%となっております。消費税増税に合わせて税込0.2916%から0.297%にあがっております。
為替ヘッジなしとありでの差が見られますが、このコストをどうとるかという感じだと思います。私は為替ヘッジはなしの方が安定感があると思い、選択を行っております。しかしながら成績で見ると為替ヘッジありの方が出ておりますので悩む所です。
iシェアーズ先進国リートインデックス・ファンドの投資信託の内容について
ファンドの目的引用日本を除く先進国の不動産投資信託証券(リート)市場を代表する指数に連動する運用成果を目指します。
・先進国リート・インデックス・マザーファンドというマザーファンドに資金を預け、実質的な運用をマザーファンドにて行っております。
iシェアーズ先進国リートインデックス・ファンドの投資比率について
国別で見ると上位3か国は()内はたわらを比較用です。
・アメリカ :72.2%(72.37%)
・オーストラリア:6.8%(6.79%)
・イギリス :5.1%(5.07%)
殆どたわらと同じですね。たわらのマザーファンドは外国リート・パッシブ・ファンド・マザーファンド
iシェアーズのマザーファンドは 先進国リート・インデックス・マザーファンド となっておりますので少しだけ差が出ております。
iシェアーズ先進国リートインデックス・ファンドの年間収益率の推移
大きい時と小さい時の差が非常に大きいですが、大きなマイナスは見られませんね。
運用管理費用(信託報酬)について
委託会社:0.175%
販売会社:0.175%
受託会社:0.040%
税抜で0.39%となっております。税込で0.4212%となっております。
Smart-i先進国リートの投資信託の内容について
ファンドの目的引用・S&P先進国REITインデックス(除く日本、円ベース、配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行います。
・RAM先進国リート・マザーファンドというマザーファンドに資金を預け、実質的な運用をマザーファンドにて行っております。
投資比率について
国別で見ると上位3か国は
・アメリカ :72.0%(72.37%)
・オーストラリア:7.2%(6.79%)
・イギリス :4.8%(5.07%)
()内はたわら数値です。参考までに。
となっており、先進国と銘打つだけありアメリカが大部分ですね。それ以外に対しても一定割合では含んでおりますのである程度のリスクヘッジにはなっていると思われます。たわらと比較するとアメリカが少し少なく、オーストラリアが少し多く、という形で少し形が異なっておりますね。
Smart-i先進国リートの年間収益率の推移
2018年に大きなマイナスが出ているタイミングもありますが、利益もしっかり出せているのではと思います。
Smart-i先進国リートの運用管理費用(信託報酬)について
委託会社:0.090%
販売会社:0.090%
受託会社:0.020%
税抜で0.200%となっております。消費税増税に合わせて税込0.216%から0.220%にあがっております。
eMAXIS先進国リートインデックスの投資信託の内容について
ファンドの目的引用日本を除く先進国の不動産投資信託証券市場の値動きに連動する投資成果をめざします。S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
・MUAM G-REITマザーファンドというマザーファンドに資金を預け、実質的な運用をマザーファンドにて行っております。
eMAXIS先進国リートインデックスの 投資比率について
国別で見ると上位3か国は
・アメリカドル :72.1%(72.37%)
・ユーロ :7.0%
・オーストラリアドル:6.9%(6.79%)
・(イギリスポンド):5.4% (5.07%イギリス)
()内はたわらです。
参考資料通貨で比率を表現しておりますので少し差が出ております。イギリスが上位4位までに入っていなかったので4つ表記しております。微差では御座いますが、少しずつ異なっているなと感じました。
eMAXIS先進国リートインデックスの年間収益率の推移
他投資信託と流れは同じですね。2018年はマイナスがやや大きいですね。
eMAXIS先進国リートインデックスの運用管理費用(信託報酬)について
委託会社及び販売会社:0.54%
受託会社:0.06%
税抜で0.6%となっております。消費税増税に合わせて税込0.648%から0.66%にあがっております。
先進国リート5つのファンドまとめ
先進国リートでのまとめ5つのファンドを比較してみましたが、どうでしたでしょうか。
マザーファンドにより異なる部分はあったと思いますが、差としては大きくなっていなかったと思います。
勿論この部分もある程度ありますのでこれにより選択を削る、増やすといったこともありだと思います。
ですが、これから入る立場としては一番効果的な【信託報酬】をチェックすることが大切じゃないかと思います。
過去20年において、先進国リートというジャンルを見てみると、日本REITよりもリスク・リターン共に少しずつ大きいジャンルです。先進国株と比較するとリスクが少し大きいようですが、リターンは大きく上回っています。
リスクを十分に認識する必要はあると思いますが、ポートフォリオに組み入れても良いのではないかと思いますのでよろしければチェックしてみて下さい。
その中で分散をしっかり図っていくことが大切じゃないかと思います。分散についてはこちら↓
ちなみに私は以下のように投資信託を買い増ししております。
選び出すのは非常に難しいですね。
一番良い形を探していくのも楽しいですので、今後も改善を図っていきたいと思います。