
2019年12月7日にNISAの新システムが発表されました。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53069130W9A201C1MM8000?s=1
ーNISA投資、2階建てに 低リスク商品に20万円枠 日本経済新聞より
正直な所、既に行っている人達には関係ない部分もあるのですが私の考え方を説明したいと思います。
可能な限りメリットとデメリットを…
目次
今までのNISAってどんなものがあった?
現状様々なNISAがある為、まず確認してみたいと思います。
どれを使えるのか、どのように使うのかは結構人によって様々で私は正直な所失敗したなと思っています。
現状のNISAは
- 一般NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
の3つがあります。
それぞれの違いについてみていきましょう。
一般NISAの内容について
一般NISAは一番初めに出来たシステムです。
現状、これから変更がなされているという事は国にとって利益が少ないということなのでしょうか。
内容としては以下の通りです。
非課税枠は年間120万円まで
期間は最長で5年
個別株・多くの投資信託が可能
⇒つまり最大600万円の非課税投資枠
このような形で一番自由が効きます。
しかしながら現状では後ろの期間が決められている為、枠が減っていってしまっているのが現状です。
個別株に投資が出来る為、値上がり益を取るか配当を取るかといったことも狙え、選択肢が結構増えております。
大きく利益を出した方は結構お得に活用出来ているのではないでしょうか。
つみたてNISAについて
つみたてNISAは年間の投資額を一般NISAよりも落とし、長期的な投資を行って貰おうという仕組みです。
非課税枠は年間40万円まで
期間は最長で20年
一定条件を満たした投資信託が可能
(一部ETFも含む)
⇒つまり最大800万円の非課税投資枠
国はこちらをメインにしていくと思ったNISAです。
投資信託によって個別株よりもリスクを抑え、20年という長期間投資を行わせることによって、リターンも確保出来る人が多いと思います。
年金もこういった投資を行っていることを考えれば国民全員で年金分を増やして積み立てておいて下さいねといった意味合いにもなると思います。
私はこれを活用しております。
ジュニアNISAについて
これは少し毛色が違います。
親が子供の将来の為に資産形成を行うというコンセプトの元作られた仕組みです。
0~19歳の未成年者に対して枠が与えられるのですが、運用・管理は子供に代わって親が行うことが出来るというものです。
非課税枠は年間80万円まで
期間は最長で5年
個別株・多くの投資信託が可能
18歳までの引出しが原則出来ない
⇒つまり最大400万円の非課税投資枠
5年しか投資元本を積み増すタイミングがなく、その後積み増すことが出来ず、売買しても枠からは引き出せず…という正直な所よくわからない内容です。
こちらは2023年に終了とのことで、あまり口座数が増えなかったのでしょうか。
新NISAの仕組みは2階建でわかりにくい?
新NISAのイメージとしては以下です。

ポイントとしては
- 2階建であること
- 1階は年20万、2階は年102万ということ
- 5年で610万円の投資枠
でしょうか。
これについてメリット・デメリットはどのようになるでしょうか。
メリットについて
メリットとして2つあげるとすれば
- 一般NISAに比べ、金額枠が増えた
- 2種類の投資を知ることが出来、お金に対する知識が増える
でしょうか。
すみません、3つあげようとしたのですがあがりませんでした。
通常の個別株として利用できる枠は120万から102万円に減ってしまうのですが、合計金額としては枠が増えます。
その為、投資信託での積み立ても株式の売買も一般人が行う投資を全部一括でこの枠の中で行える、としたらメリットではないでしょうか。
またつみたてNISAでは投資信託しか選ぶことが出来ませんが、新NISAでは個別株等を選ぶことも出来、国民を成長させることが出来る…と考えたのかもしれません。
では一方でデメリットは何があるでしょうか。
デメリットについて
簡単に言うとデメリットは上記で上げたメリット以外の全てです。
というと訳わからないので羅列しておきたいと思います。
- (今後変わるとは思うが)1階である20万の投資枠に投資した人が2階にいけるという仕組のあいまいさ
- 積み立て分が年20万円(月16,666円)というやりにくさ
- 長期投資をつみたてNISAで押してたにも関わらず5年というド短期
- 安全枠(国の定めた)という謎ワード、国が元本保証してくれる?
- とにかく意味不明
- みんなで声をあげて最終内容は多少良くなれ!(私は出来ないけど)
と多くあります。
1階から2階にいける条件は何なのか、20万使い切らないといけないのか、それならつみたてる訳もなく、国債投資信託を買って即売るという売買代金だけを増やす謎制度になる。
更に5年という短期なのであまり投資信託を積み立てる意味がないのでそもそも資産の構築にはならず、利益がある程度確保出来たら売却が正しそう。
安全枠という国が定めたワードの中で何やらやり取り・証券会社業界の利益の確保が含まれていそう。本当にリスクの少ない、手数料の少ないものになるのでしょうか。
投資信託についてはこちらで。
様々な会社の利益の取り分がわかります。
(この辺にお金を回す為なのかなぁとも思ったり思わなかったり。)
あと許せないのが毎月積み立てる場合の金額です。
年20万の投資信託、つまり月16,666円です。
どうやって積み立てろと…
つみたてNISAで問題にはならなかったのだろうか…あっちも年40万で月33,333円なんですよ。
本当にそこが許せない…
なぜシンプルにしないのか。
まとめ
- わかりにくい
- 金額が中途半端
- 安定投資という謎ワード
- 2階へいける条件は?
- ジュニアNISA2023年終了
- つみたてNISA見直し?
現状NISAを使っている方にはあまり関係ない報道かもしれませんが、どうにか最終調整で不便さなどを修正してほしいものです。
本当に使いやすい仕組みにしたら誰でも使ってくれると思うのですがそうはならないのが日本の笑い話になるところ。
最終的にどうなるのかは見ていきたい所ですね。
あ、今からやるのであれば一般NISAを短期間ですが使用して、その後つみたてNISAに移るのがベストですよ。両方使えるのずるい。
つみたてNISAのメリットを確認したい場合はこちらで。
私は何も気にせずつみたてNISAは行っていきたいと思います。
ただ改良して欲しい…年間40万から60万円に。
月33,333円から月50,000円に。
何なら年間48万円でもいいと思います。
とにかく月間のつみたて金額はきりが良くなるようにしてほしいところです。
私の願いは以上です。