会社は株主のもの。だから従業員がどんなに頑張っても利益は享受出来ない。

「俺は頑張っているのに給料が上がらないなんて会社はおかしい」

といったニュアンスのことを会社の飲み会(コロナ前)で言っている人がおりました。

私は(そりゃそうだよなぁ~)と思っていたのですが、気づかないとお金はどこに流れるかがわからないまま働き続けているんだろうなぁと思いました。

別にバカにしているわけではないのですが、知らないってことは恐ろしいなと思いましたのでこちらに記載しておこうと思います。

知識のベースとしては以下の本ですね。

この本では4つのクワドラントという【生活様式】とでもいうのでしょうか。

「職業を4つにわけることが出来る」

と紹介しております。

会社は株主のもの。だから従業員がどんなに頑張っても利益は享受出来ない。

会社は従業員あってのものだ!とか
経営者がしっかり運営しているから会社が成長するんだ。とか
社会があるから会社があるんだ。とか

色々言われますが、結局は会社は株主のものです。

これは商法(会社法)の世界では常識です。

会社は株主のものであり、

経営者は株主から委任されて会社を経営しており、

従業員は経営者や経営者から人事を任された人に認められて契約をしているだけにすぎません。

そして株主の目的は配当です。

勿論、インカムゲインだけではなくキャピタルゲインを狙っている投資家の方もいると思いますがそもそもの成り立ちとしてはそういうものだと思います。

(ただし配当には税金がかかりますので現在は配当の代わりに値上がりで還元していく…というようなアマゾン・ドット・コムのような会社もあります。あそこは配当0なんですよね。)

上記の記事で株式会社の起源を書いていますが、そもそもは船で香辛料を取りに行って稼ぐことが一人では厳しかったし、船が襲われたり壊れたりしてしまうと資金的ダメージが大きすぎたから会社という形にして、その権利をみんなで持つ形にしよう。

というのが始まりですね。

超ざっくりかいてみましたが気になったら見てみて下さい。

というわけで従業員がいくら頑張って会社に利益をもたらそうと給料には反映なんてされません。

従業員が利益を出して、従業員に払うべきという考え方は正しい?

従業員が利益を出して、従業員に払うべきという考え方は正しい?

という疑問に対してはNOです。

従業員から見たら、頑張って利益を出したらその分を給与として還元して欲しいと思います。

ですが、マルクスの資本論からすると
従業員へ渡される報酬は従業員がギリギリ生活できる分しか渡されないというものがあるから還元はけしてされません。

それはリスクを取ってないからではないかなと思います。

ルール上もそうですが、
従業員は赤字になってもある程度のボーナスが出ますし(会社によると思います。今のコロナでは結構実感出来ますよね。)、給料が減るっていうことはあまりありません。
ボーナスは減ることがあると思いますが、基本給が突然減るということはないですよね。

そういう意味ではリスクは殆どないと言えます。



さて、それでは経営者はどうでしょうか。

経営者は株主から定期的に任命されていますので、
赤字になると勿論経営者を交換(クビ)されることもありますし、ボーナス全額返納(ボーナス無し)といったことになります。

ですので経営者は良い成績(売上や利益)を出し続けなければクビになってしまいます。

従業員と比べると異常なほどリスクが高くなりますよね。

だからこそ貰えるお金が上がるというものもありますし、他からうちの会社に来て欲しいという意味合いで貰えるお金が異常なほど高くなることもあるのです。

さて、最後に株主はどうでしょうか。

株主は株を買う、つまり資金を提供しています。

その資金を使って利益を出して還元をしてもらう必要があります。
また継続的に株価も上げていき、その会社としての価値を上げていってもらう必要があります。

それを株主は見極めてお金を出しているのです。

直近で行くと[3606]レナウンのように倒産してしまうこともあります。

そうなると株式は価値が0になってしまい、投下した資金は返ってこなくなってしまいます。

そういう意味では従業員よりも、経営者よりも、リスクを取っていると言えるのです。

まとめると

従業員はなぜ利益を出しても享受出来ない?

株主は大きなリスクを取り、会社に投資している。
また法律上でも会社は株主のものである。

経営者はその株主から任され、会社を大きくし利益を出す使命がある。
成績が悪かったらクビになるし、成績が良かったらそれに見合った報酬を貰える。

従業員はクビになるリスクもないし、利益を出せなくても報酬(給料)は減らない。
赤字でもボーナスが貰えたりする。
リスクを取っていないからリターンもない。

といった形になります。

従業員の給料はどう増える?

従業員の給料は一応増えます。

・非常に厳しい仕事で人が集まらない

・成績を出しまくっているから他社へ行かれたくない

・ずっと働いているからある程度仕事がわかっている

・家族が増える

といった形で実は会社の利益は関係ないのです。
(賞与は関係するでしょうし、ある程度は会社の利益あり機だとは思いますが。)



そして上がり幅としては「家族が増えた場合」が一番大きいのではないかなと思います。

不思議ですよね。

正直会社の利益や売上に全く関係ありませんw

ですが、会社に働きながら子供を育てるお金が得られないなら従業員は会社を変えてしまうでしょう。

まとめ

こちらは私が従業員目線で書いている記事ですが、

この目線からすると【働き方改革】により良い世の中になっていると思います。

【適切な時間】で【適切な給与】は貰えるようになったのですから。

以前はサービス残業等があったりしましたので適切な給与が貰えていない状況があったと思います。

それが改善され、会社としては払わずに済んでいた(よくないですが)ものを払う必要が出てきたというのは負担だと思います。

従業員にとってはマシになった!!!




と思うかもしれません。

ですが、それは数が減ってきた従業員をしっかりと囲い込むために実施されていることでもあるのです。

トヨタの社長もいっていましたが、【終身雇用は難しい】時代になったのです。

年功序列で給料なんて上げている場合じゃないですし、不要な高給取りはクビしてしまいたいのが本音でしょう。

そういう意味では従業員の対応についても差が出てくるでしょう。



会社は株主のものです。

会社の利益は株主に還元する必要があります。

昨今、株主還元の意識が高まっている日本企業は徐々に増えてきたと思います。
(米国企業はもともと多いですよね。)


真面目にコツコツして、
仕事だけしていても何も得ることが出来ないまま年だけが増えていってしまうでしょう。

どこにお金が流れるのか、

そこに行くためにはどうすればよいのか、

しっかりと学び、少しずつでもそこに到達する為に頑張りましょう。


コロナの中、給料の先行きは読めません。
その為、以下のように考えていく必要があるのではないでしょうか。

株式投資は怖すぎるだけのものではありません。
しっかり調べたらリスクは非常に抑えられます。
そして市場全体としては徐々に増えていく市場(プラスサムゲーム)です。

こういう方法もあります。
時間が必要になりますが、増配をうまく使うと利回り10%を超すことも可能なのです。

※あくまで個人の考えです。株式投資に関しては自己責任にてお願いいたします。

株式投資の為には証券口座が必要です。

楽天証券であればポイントが貰えたり、ポイント投資も可能になってきております。

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