[8053]住友商事の減配問題、配当に対する意識は要チェック?

11月1日に発表されました住友商事の第二四半期決算を見ました。当初の予想純利益は3400億円でしたが、6%減の3000億円になりました。
これ自体は規模としてはまぁあるとは思うのですが、
問題は前期の純利益が3200億円だったので減益に修正したことと減配したことです。

今更ですが、少しまとめていたので記載しておきます。

そして私は現状300株ほど保有しております。
三菱商事を多く持っておけばよかったなぁ()

配当に対する意識が大きく違う2つの商社

配当に関して


画像の通りですが、90円⇒80円に発表しました。
前期は第2四半期で37円、期末で38円の合計75円だったのですが、今期は第2四半期で45円(35円+記念配当10円)、期末が40円予定から35円の配当へ下方修正になり、合計80円(70円+記念配当10円)に変更されました。
記念配当があるから大丈夫と言えなくもないのですが、普通配当で見ると75円⇒70円です。
これが今回減配として株価に反映される事態となっております。

配当方針を確認してみても

長期にわたり安定した配当を行うことを基本方針としつつ、中長期的な利益成長による配当額の増加を目指して取り組んでおります。2018年度からの3ヶ年を対象とする「中期経営計画2020」においては、連結配当性向30%程度を目安に、基礎収益やキャッシュ・フローの状況などを勘案の上、配当額を決定。


とあります。配当性向は2017年3月期が36.5%、2018年3月期が25.1%、2019年3月期が29.2%とありますので今年は「配当性向30%を上回らないようにするぞ。」という意思が見えます。


正直な所、昨今の株式市場においては株主へ配当という形で返していこうという企業が増えている中であっさりと(かはわかりませんが)減配してしまうというのは非常にマイナスなイメージではないかと思います。今後もこういったことがあればさくっと減配しますよという意思表示にも見えますので。


そう考えると売上が3倍程度ある三菱商事は【累進配当】を継続していくことを掲げており、魅力度合に大きく差がついてしまっているようにも思えます。利回りで見るとどちらも4.5~5%と非常に魅力的ではあるんですけどね。

売上確認

年度:売上高:経常利益:利益
2014年:3兆7,622億円:-185.6億円
2015年:4兆108億円:1401.2億円
2016年:3兆9,969億円:2131.0億円:1708.9億円
2017年:4兆8,273億円:4122.9億円:3085.2億円
2018年:5兆3,392億円:4040.2億円:3205.2億円

今年は利益を従来予想3,400億円⇒3,000億円へ下方修正。

まとめ

減配発表、減益発表は行いましたが、それでも配当利回りは4.5%を上回っており、魅力は大きくは落ちてはいないのではないかと思います。
また普通配当は下回っておりますが記念配当を込みで考えると減配はしておりません。

株価の大幅下落に関しても、何か理由を探していただけのようにも感じます。
勿論、売上・利益が落ちてしまうと減配してしまうというイメージは一定の個人投資家は離れてしまうかもしれませんが、株価の下落としては限定的ではないかなと思っております。数か月前には1500円にタッチしている場面も見られますし、現状の価格が高すぎたという部分もあります。


商社という業界ですので資源価格によって大きく変動することもあるでしょうし、様々な分野へ拡大している中ですので投資に回したい部分もあると思います。ですので今回はこういった形に踏み切ったと思いますので今後の売上増を出す為の投資として結果を出していただければと思います。

でもまぁ累進配当に対しての意識を今後考えてしまいますよね。
累進配当を宣言しているか、していないか、今後の株価にも影響が出なさそうです。

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