
ESG投資は以下にて!
世の中では【環境に優しい】といった言葉をよく聞くようになりました。これは先日あげたESG投資というジャンルに当たり、
【E:環境:EnvironmentS:社会:SocialG:ガバナンス:Governance】
昨今しきりにうたわれるようになってきておりますが、簡単に言うと会社で「環境・社会・ガバナンス(統治:社会規範)」の面で力を入れ、事業に対しての社会的意義・長期的な目線での成長をしていこうということです。
環境としては地球温暖化や生物多様性社会面は人権問題や労働時間問題ガバナンスは不祥事に対しての意識や対応等
といった部分に力を入れている会社のことです。
では今回上げたVICE投資とはいったい何のことなのでしょうか。
VICE投資とはいったい何か。
VICEとは悪徳・不道徳といった言葉の意味があります。
つまりESGとは逆に位置しており、社会的・道徳的によろしくないというものに投資をすることという意味合いであげられております。
それでは以下の漫画をご覧ください。



という感じでゴキゲンなファンドです!!!
ジャンルとしては・兵器(防衛・軍事)・タバコ・酒類・カジノ
といった健全な社会の発展や環境の維持といったことではなく、どちらかというと悪いことに分類されるような商品を扱っている企業に投資することを言います。
宗教上の理由で国として避けていく、モラル的にアウトといったことで毛嫌いされることも多く、割安になりがちです。ですが配当はしっかり出ますので結果として割安・高配当といった株になることが多くあります。
ですので政府や国としてそういったイメージを持っている場合、積極投資はしにくいと思います。
なぜ人はVICE投資を辞められない?
もう一度漫画を見てみましょう。

そうです。悪いことは儲かるのです。
私もVICE投資を行っています。主にタバコに投資を行っております。
その理由は単純です。
【利回りが良いから】です。
日本たばこ産業(JT)は8月22日現在想定利回りが6.9%です。
通常3%あれば高利回りと言われる世の中でその倍以上というのは非常に魅力的に映ってしまいます。
また米国株式を見ましてもMO(アルトリア・グループ):6.95%BTI(ブリティッシュアメリカンタバコ):8.85%
とぶっ飛んだ数字を出しております。
今後どうなるかわからない、またタバコを作る、そしてそれを販売する販売網、更にブランド力といった数々の参入障壁がありますので大きな追加投資をかけることなく、圧倒的な売上高・利益額を稼ぎ出しているのがこのタバコ業界です。
販売している本数はどんどん減っているにも関わらず税金との兼ね合いもあり、売上は上がっているのです。
いずれ排除されてしまうのでは?
勿論そのリスクは大いにあります。
タバコに関して言えば世界中の人々が健康面での訴えを起こしたり、自主的に辞めていく人もどんどん増えてきております。また吸う事の出来る場所に関してもかなり限られるものとなってきております。どんどん肩身が狭くなり、更に縮小のペースは加速していくかもしれません。
上で書いた通り、販売数自体は減っているので間違いなくその傾向はあるものと思われます。
しかし、今配当金で稼ぐことが出来る。そして、すぐに0になることはない。(勿論規制等により販売中止になることはあるかもしれませんが)
といったリスクとリターンから考えると行う方がメリットが大きいと思う人が多くいる事も事実です。
また世間がESG!ESG!と言えば言うほどVICEが光り輝いてくるのも事実です。
現に昨今の日本たばこ産業の株価は下がってきておりますが、配当利回りという部分で見るとどんどん上がってきております。この魅力の部分が一定の基準に達した時、手を出す人がどんどん増えてくるのではないかと思います。